ローカルバスおぺれいしょん

乗合バスの知見があんまりオープンになってないように感じたので晒していきます。知見をシェアできたら幸いです。

理由はともかくバスに乗れなかった人を迎えに行くべきかどうかの是非

この議論が今朝の仕事始まりだった。

昨日は私がほぼ不在だったが、事はその時に起こっていたらしい。

 

「いつまで経ってもバスが来ない、どうなっているのか」

 

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バスは通過しているが、積み残しの可能性があったと思い、バス停で待っている利用者の場所へ、電話を取った者は社用車を走らせて行ったらしい。社用車が向っている間も、バス停の人から「まだ来ないのか」と連絡が営業所に入っていた。しかし、到着したところ、その利用者は同名で異なる路線のバス停で待っていた。そこは乗換可能のバス停であり、同名で異なる路線異なる時刻で運行するバス停が存在する。目的地である駅まで送って差し上げると、その人は「ごめんね」と言って駅へ向かって行った。運賃はもらっていない。

 

私自身は「社用車で迎えに行った」経験が過去数十回はあるので、このやり方に特に疑問はない。自分もおそらく向かったのではないだろうか。事態は1分1秒を争う。バスがバス停の利用者を見落として通り過ぎた可能性も、早発の可能性も、利用者が間違っている可能性も、利用者がウソをついている可能性もある。

 

この対応は考えてみれば早計だったと言える。今回の事態は利用者が間違っていることを確認できる方法はあった。そもそも利用者が乗ろうとする時刻は、利用者が待っていたバス停の時刻表には掲載していないのだ。バス停に行き先が書いているが、それが自分が行きたい場所と違うということすら確認していなかったようだ。

 

サービス業の宿命か、利用者が憤慨していれば「とりあえず行って謝る。どっちが悪いかはその後の話。」の勢いで社用車を走らせた面がある。そのやり方が一番確実で、無駄骨であったとしても収拾がついて良かったと言えるからだ。また、利用者が間違っていても、利用者が自身が間違っていると認識していない、または理解しようとしない、逆ギレもあるから、さっさと行ってしまった方が速いとも言える。

 

私は過去何十回を社用車で迎えに行ったが、動機はまさにこれだ。要するに議論が面倒だから「はいはい、乗せてあげたらいいんでしょ。」という感じだ。実際に、うちが完ぺきな早発をしている事例はあったし、運転士が「バス停に人はいなかった」と言っても、ドライブレコーダーを見るとしっかりバス停に人は立っていた事例もあったし、利用者が「バス停にもう何分も前から待っているのに、どうなっているんだ」って激昂していて社用車で乗せて、後で映像を確認するとバスは遅延運行していたがバス停には誰もいなかった事例もある。

 

もうそれは思いつく限り全ての事例に出くわしたのだ。全て終わってからでないと判明しない。終わった後は、運転士のウソや早発は咎めれるが、利用者のハッタリを咎めたことは私に関しては一度もない。それでいいじゃないか。もう面倒だ。乗せてあげて利用者の憤慨を聞いてあげて無賃で目的地へ連れて行ってあげてもいいじゃないか。こんな事例は全体的に稀でもない。案外、利用者のウソは多いというのが私の感覚だ。けどいいじゃないか。

 

バスロケーションシステムがあれば解決するのだろうか。他社はどうしているのだろうか。そういえばタクシーで一旦立て替えてもらい、バス会社に非があれば領収書を送ってもらい支払いするし、非がなければそれは利用者の負担、という処置を取っている会社があると聞いた。それを私は実行したことがある。

 

「タクシー呼ぶので一旦立て替えてもらえますか。」

「お前んとこのバスが俺を乗せてないのに、なんで俺がタクシー代払うの?」

とキレられた。そりゃそうだ。

 

この事例はうちのバスが2分も早発していて、運転士も「早発してるの知ってた。」という最低な話だった。私がタクシー代を持参して、その人の自宅に直接謝りに行った。さんざんキレられた後、「ヨサミテサムさんが来てくれたのは、とりあえず安心した。来なかったら民事ものだった。」そのあと、運転士は咎められたかどうかは忘れた。その運転士から「すいませんでした。」って私に言ってくれた記憶も曖昧だ。そう言われたとしても「お前な!」なんてことは私は言えずに

 

「あ、いえいえ」

 

と言って流しいただろう。たぶんそうだ。もう終わったのだから、俺の中では過去だ。利用者を乗せていくのも、怒られるのも、利用者が悪かっったとしても、「分かりにくいですよね~」と言ってご機嫌を取るのも、もう全部慣れっこになってしまった。これは免疫がついたんじゃない。職業病でもない。ただ、バカになったのだ。

 

そんなことがあってか、何かあったらすぐ社用車でGoが私の教訓となってしまった。この教訓を打ち破る体験はまだないし、上司の訂正の指令が下ることもない。そういうものなのだ。